かどや製油工場がある瀬戸内海の小豆島。その島で暮らし、島の魅力を写真で伝える
『小豆島カメラ』のメンバーが小豆島とごま油のつながりについて写真と文章でお届けします。
連載第9回は、小豆島カメラの牧浦知子が、かどや製油と小豆島・土庄町(とのしょうちょう)がともに取り組む地域創生プロジェクト「ごまのみらい小豆島プロジェクト」の初年度を締めくくる、「“ごま”んぞく給食」を食べる小学生たちを取材しにいってきました。
今日はごまんぞく給食の日!
1月15日。小学生にとって楽しみなお昼の給食の時間。
ごまのみらい小豆島プロジェクトでは土庄小学校3年生の生徒78名がごまの種まきをするところから収穫まで参加しました。この日はその収穫したごまを使った給食をみんなで食べる日。いつもに増してワクワクする昼ごはんの時間。
ごまのみらい小豆島プロジェクト についてはこちらの記事も。
岡野町長からのあいさつの中に「収穫体験をした時に初めてごまがこんな風になっているんだと知った子も沢山いたと思います。私が小さい時は島にもごまを育てている人が沢山いたんですよ」と話されていました。小豆島にあったごま畑、小さな紫色の花が咲く風景はどんなだっただろうなぁと想像してみたりします。
かどや製油の友永さんからはごまに関する様々なクイズも!
ごまの花はどれかな?とモニターに何種類かのお花が映されると即答する子や
ごまを選別する機械はどれかな?という問いに「それこないだ見たよ〜唐箕(とうみ)!!」と答える子がいたり、みんなすごい!よく知ってる!
ごま畑での収穫体験や、かどや製油の工場見学で学んだことをちゃんと理解してるんだなぁととても感心しました。
「このごま油のビンをお家でもみたことのある人ー?」と言うと子供たちがあちこちで手をあげていました。
「いい匂い〜!」と声が上がったごますり体験
お話の後はいよいよみんなで収穫した小豆島産のごまをすり鉢に入れ、ごますりの体験がスタート!
「家でやったことあるよ」と慣れた手つきの子や「わぁ、すごいいい匂い!」とお友達とすったごまの香りを楽しんだり「プチプチしておもしろい」と初めての感覚に触れる子もいました。
いよいよ “ごま”んぞく給食の時間!
ごますり体験の後は楽しみにしていた給食タイム!料理を取り分ける係、運ぶ係に分かれみんなテキパキと動きます。
ごまんぞく給食と名付けられたこの日のメニューは、
・キムチごはん(純正ごま油、いりごま)※いりごまは小豆島の土庄町伊喜末産のごま(全学年対象)
・バンバンジー(ねりごま)
・春雨スープ(純正ごま油、すりごま【3年生のみ】)※すりごまは小豆島の土庄町伊喜末産のごま
・大学いも(黒ごま)
と、本当にごまづくし!!
みんなですった小豆島産のごまをお好みでかけていただきます。追いごま!ごまのいい香りが食欲をそそります。あぁ美味しそうー!
ごまのおいしさを改めて味わう!
「このバンバンジーのツナにごまがめっちゃ合う!」「ごまをかけたら美味しいごはんがもっと美味しくなる!」とごまのおいしさを改めて感じ、子供たちなりの食べ方の発見もあったようでした。
一粒一粒は小さいけれど、とっても栄養が詰まってるごま。最後の一粒まで残さずにちゃんと食べていました。
小豆島で暮らしていると風に乗ってふわ〜んとごま油の香りがする日があります。
幼い頃からその香りが暮らしの中にあって、そのごまが種からどんな風に育てられ食卓に並ぶ「ごま」になっていくのかを学べる機会があるって、とっても素晴らしいことだなと感じました。
私も子供の頃の食べ物の記憶って大人になった今でもふとした時に思い出すことがあります。味覚の記憶はすごく鮮明。今回の給食を食べた子供たちが大きくなった時、ごまやごま油の香りからふっとこの日を思い出したりするのかな。
「ごまのみらい小豆島プロジェクト」の2025年度のごま収穫目標は昨年度の倍の120kg!
子供たちがこの島で育つものに触れて感じて、それを味わうことで美味しさに気づいたり発見したり。そんな豊かな食の時間がこれからも続いて欲しいなと思います。
牧浦 知子 Tomoko Makiura
兵庫県生まれ。関西で写真館アシスタント、ブライダルカメラマンとして活動し、2013年に小豆島へ家族で移住。島の思い思いの場所へ足を運びポートレートを撮影する出張写真館「しまもよう」を始める。小豆島を拠点に、瀬戸内エリアへの雑誌・広告などの撮影も行う。
Web Site:
しまもよう
写真・文/牧浦 知子(小豆島カメラ)
小豆島で暮らしていると風に乗ってふわ〜んとごま油の香りがする日があるなんて、いいですね♪
昔、小豆島へ旅したことがありましたが、久々に行きたくなりました✨
ごまんぞく給食、私もやってみたかった…