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第6回 美しい「ごま」畑が広がる小豆島に!「ごまのみらい小豆島プロジェクト」発足式に行ってきました

第6回 美しい「ごま」畑が広がる小豆島に!「ごまのみらい小豆島プロジェクト」発足式に行ってきました

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かどや製油工場がある瀬戸内海の小豆島。その島で暮らし、島の魅力を写真で伝える『小豆島カメラ』のメンバーが小豆島とごま油のつながりについて写真と文章でお届けします。

連載第6回は、小豆島カメラの三村ひかりが、かどや製油と小豆島・土庄町(とのしょうちょう)がともに取り組む地域創生プロジェクト「ごまのみらい小豆島プロジェクト」の発足式に伺ってきました。

 

「ごまでつながる持続可能な島」を目指す!


新緑が美しい5月の小豆島。
気持ちの良い初夏の日差しのもとで「ごまのみらい小豆島プロジェクト」の発足式が行われました。

「ごまのみらい小豆島プロジェクト」は、かどや製油創業の地である香川県・小豆島が、これからも豊かに暮らせる島であり続けられるように、「ごま」を接点として、かどや製油、行政(小豆島土庄町)、島で暮らす人々の手で共に島のみらいをつくっていくプロジェクトです。
 
「ごまのみらい小豆島プロジェクト」のロゴ。小豆島の「豆」 の字がスマイルに!
 
 プロジェクト発足式にはたくさんのメディアの方が集まっていました。

そのスタートとして、2024年5月10日に小豆島の北東にある海辺の集落、伊喜末(いぎすえ)地区で、ごまの種まきが行われました。
伊喜末地区では、農業生産者グループ「小豆島 陽当の里 伊喜末」の皆さんが、これまでも遊休農地を活用してサツマイモやはだか麦、唐辛子などの栽培を行ってきました。
今回のプロジェクトでは、このパワフルな「小豆島 陽当の里 伊喜末」の皆さんがごまの栽培を担当されます。
 
「小豆島 陽当の里 伊喜末」の方々。背中にロゴ入りの黄色いブルゾンが素敵です。
 

初年度はごま60kgを収穫目標に


そもそもごまってどうやって育てるの?どうやって収穫するの?と思う方も多いと思います。
ごまは、春に種をまき、初夏に花が咲き、夏の終わり頃に刈り取りします。
刈り取ったごまをしばらく乾燥させてから、ひとつひとつのサヤに入った種を叩き落とします。
その後、ふるいにかけたり、唐箕(とうみ)と呼ばれる風で選別する機械を使って、細かなゴミ(枯れた葉や茎、砂や小石など)をきれいに取り除き、ようやく「ごま」ができあがります。
 
数年前に小豆島で栽培されていたごま畑の風景。小さな花がたくさん咲くごま畑は美しい。

ごまを収穫するってとても大変なんです。
私も数年前にごまの選別の仕事に関わったことがあり、人の目で確認しながら、ピンセットでゴミを取り除くこともあったりして、なんて途方もない作業なんだろうと驚きました(もちろん大量生産しているところは機械を使ってごまの選別をしていると思いますが)。
 
収穫後きれいに選別されたごま。これを種として翌年にごまを育てます。

「ごまのみらい小豆島プロジェクト」の初年度のごま収穫目標は60kgだそうです。
約一反(1,000平米)の畑に、種をまき、手入れし、収穫し、選別します。
 

美しいごま畑が広がる未来の小豆島


60kgのごまを収穫しても、ごま油をつくって商品化するには全然足りません。
ちなみにかどやさんの純正ごま油200gを1本つくるのには、約16万粒のごまが必要だそうです。
収穫したごま60kgをごま油にすると、ごま油200gが150本ほどつくれることになります。
超プレミアごま油ですね。笑
 
小豆島・土庄町、かどや製油、ごま生産者(地域の人)によるごまの種まき。ここからプロジェクトが始まります。

何年か先には、小豆島産「いりごま」や「ごま油」が小豆島の特産品として商品化されている未来が実現するといいなと思いますが、まずはこの地でごまを育てるところから。
地元の子どもたちへの食育として、学校給食で小豆島産のごまを使った料理を提供する計画もあるそうです。

農業というのは、最終的にできる生産物だけが成果ではなく、栽培されている風景や、栽培する人々の営み、収穫した作物の料理が並ぶ食卓などすべてを生み出すものだと思います。
美しいごま畑が広がっていて、その先に瀬戸内海がある風景なんて、思い描くだけでワクワクします。
その風景を見るために小豆島を訪れたいと思う人、そんな場所で私も農業をしたいと移住してくる人もでてくるかもしれません。
 
今年の夏にはこの畑が美しいごま畑に。また写真を撮りに行こうと思います。

ごまと共に描く小豆島の元気な未来。
このプロジェクトが長く続いていくことを、島の住民として楽しみにしています。

 

 

三村 ひかり Hikari Mimura
1979年愛知県生まれ。名古屋大学および同大学大学院で建築学を専攻。地図制作会社を経てIT企業勤務。 2012年に家族で小豆島に移住後、夫とともにオーガニック農園『HOMEMAKERS』を設立し、野菜の栽培と週1日カフェを開く。2013年小豆島に在住の女性7人とともに、島の暮らしを発信するチーム『小豆島カメラ』を立ち上げる。現在マガジンハウスのウェブマガジン「コロカル」にて「小豆島日記」を連載中。
Web Site: HOMEMAKERS Farm & Cafe
写真・文/三村 ひかり(小豆島カメラ)


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