野菜の料理家・西岡麻央さんによる
「野菜✖かどやの太白ごま油で“からだ整うレシピ”」。
第10回は「カブ」。どんな料理にも使いやすい万能あぶら「かどやの太白ごま油」を使って、旬を楽しむ2品をご紹介します。
野菜の料理家・西岡麻央 さん
航空会社の客室乗務員として4年間勤務後、料理研究家の井上絵美氏に師事し、エコールエミーズ・プロフェッショナルコースにてディプロマを取得。身近な野菜を使って心と体を整える栄養価の高いレシピに定評があり、広告や雑誌、Webなど幅広く活動する。
やわらかな春のカブはサラダにもおすすめ。消化を助けるうれしい野菜
春の七草では「スズナ」との名前で呼ばれる、歴史ある野菜「カブ」。古くは日本書紀や万葉集にもその名が登場するほどで、現在は地方ごとにさまざまな品種が生まれています。
カブは大根と栄養成分が似ており、根と呼ばれる白い部分はアミラーゼという消化酵素が豊富。
胸やけや胃もたれなどが気になる時には積極的に食べたい野菜です。このアミラーゼは熱に弱いので、
生で食べる、もしくは短時間の加熱がおすすめ。カブには春と秋、2回の旬がありますが、春先のカブは皮が薄くてやわらかく、サラダにもぴったりです。今回ご紹介しているカルパッチョは柑橘やディルの爽やかな香りが楽しめて、見た目にも鮮やか。春を感じられる一品です。ちなみに今回のレシピでは「根」と表現していますが、実はカブの白い部分は「茎」で、「根」は本来、お尻のヒゲ部分を指すそう。
さらに、2品目のそぼろ煮にはカブの葉も加えています。葉はカロテン(ビタミンA)、ビタミンB、ビタミンCなどの栄養素がたっぷり。ビタミンAは脂溶性なので、
油と一緒に調理すると吸収率がぐんとUPしますよ!
「カブとみかんのカルパッチョ」(調理目安:10分)
<材料> 2人分
カブ…1個(根の部分のみ)
みかん…1個
ディル…1枝
Aレモン汁…小さじ1
Aはちみつ…小さじ1
A塩…少々
A粗びき黒こしょう…適量
かどやの太白ごま油…大さじ1
<作り方>
① みかんは皮をむいて白い筋をある程度取り除いたら、幅5㎜程度の半月切りにする。
② カブは丸い状態のまま皮をむいて、2㎜程度の半月切りにする。
③ 皿にカブとみかんをバランスよく並べ、ちぎったディルをのせる。
④ ボウルにAを入れてしっかり混ぜる。かどやの太白ごま油を少しずつ加えて乳化させ、③にかける。
Point!
みかんの白い筋はできるだけ丁寧に取り除くと、食感と彩りが良くなります。味にクセがないかどやの太白ごま油を使うことで、フレッシュな柑橘の香りや味わいをストレートに感じられるカルパッチョに仕上がりますよ!
「カブのそぼろ煮」(調理目安:20分)
<材料> 2人分
カブ…4個
鶏ひき肉…150g
だし汁…250g
かどやの太白ごま油…大さじ1
Aしょうゆ…大さじ2
Aみりん…大さじ2
A砂糖…大さじ1
A酒…大さじ1
片栗粉…大さじ1
<作り方>
① カブは葉と根に分ける。葉は長さ3㎝程度に切り、根は四つ割りにして皮をむく。
② 耐熱ボウルにカブの根を入れ、かどやの太白ごま油を加えて全体にしっかりと馴染ませる。ふんわりラップをして600Wの電子レンジで3分間加熱する。
③ 鍋にだし汁とAを入れて中火で加熱し、煮立ったら②と鶏ひき肉を加えて菜箸などで軽くほぐしながら煮る。再度煮立ったらアクを取り、カブの葉を加えて弱火3分程度で煮る。
④ カブの葉を加えて3分程度弱火で煮たら、同量の水で溶いた片栗粉を加えて混ぜながら加熱し、とろみをつける。
Point!
かどやの太白ごま油でカブの周りを薄くコーティングし、電子レンジで加熱することで、カブの水分が逃げないようにしています。だし汁は、水に顆粒の和風だし小さじ1と1/2を加えたものでも構いません。カブの葉も無駄なく使うとボリュームや栄養価もUP、彩りもよくなり良いことばかりです!
雪解けが始まり、春の兆しを見せる「立春」~「雨水」
1年を24等分し、季節の移り変わりや気候を表した二十四節気。節分の翌日に迎える
「立春」は、旧暦では1年の始まりと考えられていました。暦の上では寒さもここまで。立春以降、最初に吹く強い南風は「春一番」とされ、梅の花が咲くなど春の兆しが見え始めます。2月19日頃からは
「雨水(うすい)」に。雨へと変わり、野山の雪解けが始まる様子を指します。芽吹くこの頃を目安に、冬の間休んでいた農作業の準備を始める時期とされてきました。スーパーなどの店頭にも、やわらかでみずみずしい春野菜が並びます。ぜひこの時季ならではのおいしさを楽しみましょう!
料理・スタイリング・撮影/西岡麻央 構成・文/田窪綾
そろそろ蕪も近いので、試してみたいなと思います
小さい子も食べてくれそう
そぼろ煮もサラダも作ってみたいですね。