野菜の料理家・西岡麻央さんによる
「野菜✖かどやの太白ごま油で“からだ整うレシピ”」。
第11回は「ネギ」。どんな料理にも使いやすい万能あぶら「かどやの太白ごま油」を使った2品をご紹介します。
野菜の料理家・西岡麻央 さん
航空会社の客室乗務員として4年間勤務後、料理研究家の井上絵美氏に師事し、エコールエミーズ・プロフェッショナルコースにてディプロマを取得。身近な野菜を使って心と体を整える栄養価の高いレシピに定評があり、広告や雑誌、Webなど幅広く活動する。
特有の香り成分は殺菌・抗菌作用もあり。ネギを食べて春先の体調を整えよう
そのまま調理して食べるだけでなく、肉や魚の臭み取りに、風味や殺菌効果をもたらす薬味にと、ネギは古来より食卓で親しまれてきました。現在は年間を通して出回っていますが、旬は11月~3月頃。ネギは主に2種類に分けられます。
ひとつは、土をかぶせて栽培し、根元の白い部分を食べる「根深ネギ」。もうひとつは、緑の葉の部分を食べる「葉ネギ」。根深ネギは主に関東で、葉ネギは関西で好まれてきました。白い部分には免疫力を高めるビタミンCのほか、特有の香りや辛味成分を持つ硫化アリル、抗菌作用があるネギオールなどが含まれており、緑の部分にはカロテンやカルシウムが豊富です。特に硫化アリルは
殺菌・抗菌作用のほか、体を温めたり、血液をサラサラにして血栓を予防したりといった効果もあると言われています。
春先は気温の寒暖差に加え、環境の変化などで心身ともに不調を感じやすい時季。ぜひ毎日の献立にネギを積極的に取り入れ、春を健やかに楽しみましょう!
「ネギとジャガイモのグラタン」(調理目安:25分)
<材料> 2人分
ネギ…大1本
ジャガイモ…2個 (180~200g)
かどやの太白ごま油…大さじ2
小麦粉…大さじ2
豆乳(無調整)…200ml
塩…小さじ1/4
コンソメ顆粒…小さじ1/4
ピザ用チーズ…50g
<作り方>
① ネギは幅1㎝程度に切る。ジャガイモは皮をむいて幅5㎜程度の半月切りにし、サッと水にさらして水気を切る。
② フライパンにかどやの太白ごま油を入れて中火で加熱し、①を加えて表面にきれいな焼き色がつくまで炒める。
③ ②に小麦粉を加え、全体に馴染ませる。豆乳、塩、コンソメ顆粒を加えて混ぜながら加熱し 、ソースにとろみが付いたら火を止めて耐熱皿に移す。
④ ③にピザ用チーズをのせ、トースターで表面にきれいな焼き色が付くまで加熱する。
Point!
バターの代わりにかどやの太白ごま油を使用し、牛乳の代わりに豆乳を使ったヘルシーなグラタンです。具材はネギとじゃがいもだけ。しっかり加熱したネギとじゃがいもは甘味が強く、チーズや豆乳のホワイトソースとも相性抜群です。お酒にも合うので、おもてなしにもおすすめです。
ホワイトソースのとろみ具合は「フライパンの底につけた後がなかなか消えない程度」を目安にしてみてくださいね。
「ネギとちりめんじゃこのオイル蒸し」(調理目安:10分)
<材料> 2人分
ネギ…大1本
かどやの太白ごま油…大さじ2
Aちりめんじゃこ…10g
A酒…大さじ2
A塩…少々
粗びき黒こしょう…適量
<作り方>
① ネギは4㎝程度の長さに切り、さらに縦半分に切る。
② フライパンにかどやの太白ごま油をひき、①を断面が下になるように入れる。中火で加熱し焼き色をつける。ひっくり返してAを加え、ふたをして弱火で5分程度蒸す。
③ 皿に②を盛り付け、粗びき黒こしょうをふる。
Point!
ネギの新たな魅力に気付ける蒸し料理。じっくりと蒸したネギは驚くほど甘味が強く、とろとろの食感。ちりめんじゃこのほのかな塩気も、ネギの甘みをさらに引き立てます。
あっという間にネギ1本がなくなってしまう、そんな1品。バゲットを添えてもいいですね。
ひっくり返す際や盛り付けの際、ネギがバラバラになってしまっても大丈夫。輪切りではなく縦半分に切る ことで断面に香ばしい焼き色がつき、短い時間でも柔らかく仕上げることができますよ。
冬ごもりが終わり、春の陽気が近づく「啓蟄」~「春分」
1年を24等分し、季節の移り変わりや気候を表した二十四節気。3月6日~20日頃は
「啓蟄(けいちつ)」と呼ばれ、冬ごもりをしていたさまざまな虫や生き物が地上へと這い出して来る様子を表しています。厳しい冷え込みが和らぎ、ひと雨ごとに春の陽気が近づきます。
そして、3月21日頃には1年の大きな節目となる
「春分」を迎えます。秋分の日と同様に、前後各3日を含めた7日間がお彼岸の時期。昔の人々はご先祖への供養をするほか、農作業の事始めの神事も行っていたそう。気温が上がり活動しやすくなる季節です。これを機に何かひとつ、新しいことを始めるのも良いのではないでしょうか。
料理・スタイリング・撮影/西岡麻央 構成・文/田窪綾
ねぎのグラタンは初めてなので試してみたいです。